2012年04月13日

レアアース不要の産業用モーターを日立が開発

レアアース不要の産業用モーターを日立が開発

 「日立製作所」が「日立産機システム」と共同で、高効率永久磁石同期モーターを開発したと発表しました。

モーターの心臓部である「鉄心」に”アモルファス金属”を採用することで、レアアース(ネオジウム、ディスプロジウム)を含んだ磁石を用いない産業用中型容量クラス(11キロワット)の高効率永久磁石同期モーターを作りました。

両社は、2008年にレアアースを用いないモーターの基礎技術を確立しており、小型容量クラスの150ワットモーターを試作していました。

さらに大容量化と高効率化を図るために研究を続け、高い強度のモーター構造や鉄心のエネルギー損失を低減する材料製造技術を開発しました。

新開発モーターのエネルギー効率は、国際電気標準会議(IEC)ガイドラインの最高水準(IE4)に、適合率約93%を達成したそうです。

レアアースは世界生産の9割を中国が占めており、同国の輸出制限による価格高騰などから、日本の関係業界では代替品の研究開発が進められています。

【用語解説】
アモルファス金属:原子が、通常の金属結晶と違いバラバラな配列の固体金属、金属ガラスと通称される。通常の金属に比べて、強度・耐食性・磁性などに優れ、高強度材料・高耐食材料・磁性材料などに利用する。
合金溶湯を毎秒100万℃以上の超急冷凍することで製造される。

ネオジウム磁石:ネオジウム、鉄、ホウ素を主成分とするレアアース磁石(希土類磁石)。ディスプロジウムを添加することで、保磁力が向上する。

永久磁石同期モーター:永久磁石を珪素や鉄等と組み合わせて回転軸にし、固定部分は珪素鋼板や鉄に電機子巻線を行なった構造の回転磁界型モーター。

posted by ケンゾウ at 14:11 | Comment(0) | 科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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